猛禽類観察日記

日々のあれこれ

2015年に読んだ本の感想とか

 

去年読んだ本で印象に残ったものを。

というか、乱読ぶりがあらわになっている。。 

 

服従

服従

 

 

 
いろんなところで紹介されてる小説ですが。
諸々の書評の中ではイスラム教徒の世界観を知るといった視点の評が目立ったけれども、むしろ自分は、現実的な選択肢がきっとあり得たはずなのに極右政権とイスラム政権の極端な2択を迫られる状況が他の国でも自然なシチュエーションとして提示されるところに非常に嫌な気分になった。
そこは日本も状況あんまり変わらんし。
 
それと、フランス人男性、一夫多妻制に懐柔され過ぎだろ!そして、その一夫多妻制、男にとって解釈が都合良すぎるだろ!
というところは声を大にして言っておきたい。
 
 
反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

 
 
2014年に出た本だけど、去年読んだので入れさせてもらいました。
大筋の主張を要約すると、カウンターカルチャーこそが資本主義のシステムと相性が良い、ということをこの本ではいろんな事例をもって説明しています。
 
具体的な例を挙げると、ある高校で制服を廃止することで個性を重視する教育を目指すことにしました。生徒は自由な格好で通学することになりますが、当然、ダサいと思われるのは嫌なので、めいめいが恰好をバカにされないようにクールなものを身に着けようとするし、いつも同じものだとそれはそれでバカにされるので新しい洋服を買ってその時期の流行に乗っかろうとします。
そうすると、流行に遅れてる生徒を後ろ指さすような風潮が生まれ、貧富の差も可視化されてしまうために、逆に校内が非常に抑圧的な状況になってしまいました。
と、こんな事例をもって消費社会とそれを助長する(と思われている)カウンターカルチャーをガンガン批判しています。
 
後半の代替医療、自分探しの旅のために珍しい国へ行く、といった行動と絡めてこれらの主張をしているところは面白く読めたけれど、これ、読み方によっては文化的なダーウィニズムともとれないこともないなーと思ったり。
つっこみながらの読書を楽しめる人向き。
 
 
 
 
料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ

料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ

 
 
福岡市と佐賀県唐津市の間に、糸島市という最近福岡市で人気の町があります。
ちょうどよい田舎といった感じで福岡市街地まで電車で1時間弱、女性に人気の雑貨屋さんが点在し(妻にたまに連れて行かされる) 、新鮮な魚や野菜の名産地でもあります。
この著者の方はその糸島市でハンター兼ジビエ料理人をやって生活されています。
もともと料理人をやっていて、食肉の現場をよく知りたいとのことからハンターの世界に足を踏み入れるというよくあるアレなのですが、この本が面白かったのは、この方、何度かイノシシ猟をやるんだけど、命を殺める感覚に耐え切れなくて途中でハンターやめてしまうところです。イノシシは中型犬くらいのサイズなんだけど、そのサイズくらいがしとめるのに一番抵抗があるサイズなんだとか。
狩猟はやったことはないけど、その感覚はなんとなく想像できる。