猛禽類観察日記

日々のあれこれ

1月のリスニング記録

 

Blackstar

Blackstar

 

 

 いわずもがなのdavid bowieですが、69歳にして、シーンの最前線を走り続けたのはいろんなミュージシャンの励みにもなりつつ、プレッシャーにもなり続けると思う。

ジャズ界隈の人脈はもちろん、LCD sound systemのjames marphyも参加しているのが今後にバトンをつないだようで、個人的にいろいろと期待している。

 

Swell

Swell

 king kruleのarchy marshall君が新作を出しました。

archy marshallの魅力は、ロック視点からのヒップホップにもとれるしヒップホップ視点からのロックにもとれる、ジャンル的にマージナルなところにあると感じている。

 今回はどちらかというとドープ目なヒップホップよりかな。ceroの高城さんもお気に入りとのこと。

 

 

Coming Home

Coming Home

 

 sign magazineの2015年ベストで気になったので買ってみた。

オーセンティックなR&Bで、元和製モッズのオーセンティックなR&Bを経た方々にぜひ聞いてほしい。

 

 

ザ・カタストロフィスト

ザ・カタストロフィスト

 

世代的に あんまりポストロックには詳しくないのですが、今作はシカゴのジャズや即興音楽のコミュニティにインスピレーションを得たとのことで、かなりリズムが面白いことになっている。日本でいうとjazz the new chapter界隈や、八木晧平さんが提唱しているインディ・クラシックのシーンとも接近しているところがあるような。(違うかな?)

 

 

アウェイ

アウェイ

 

 個人的に懇意にさせてもらっているバンドです。suchmosも良いけど、昭和生まれの人間はscoobie doを聞くべき!

アルバムタイトルにもなっている3曲目のawayも良いけど、個人的には2曲目のIt's a new daysと、20周年にしてバンドメンバーへの感謝を歌った5曲目のファンキー獣道をぜひ聴いてほしい。

決して今まで順風満帆ではなく逆風の中を駆け抜けてきたこのバンドの魅力を感じてもらえるはず。

 

 

チャイナ・カフェ

チャイナ・カフェ

  • 高橋 徹也
  • ロック
  • ¥250

高校生の頃にスペースシャワーTVで聴いて以来、魅了され続けた高橋徹也さんの旧作がi-tunesでリリースされています。この頃のソニースーパーカー七尾旅人高橋徹也など本当に曲をかける方々がメジャーデビューしていてリアルタイムに新世代感を感じていた。まさか、この5年後に土6のガンダムその他のアニメ枠で諸々のミュージシャンをガンガン使い潰すことが想像できないくらいに。 

 

2015年に読んだ本の感想とか

 

去年読んだ本で印象に残ったものを。

というか、乱読ぶりがあらわになっている。。 

 

服従

服従

 

 

 
いろんなところで紹介されてる小説ですが。
諸々の書評の中ではイスラム教徒の世界観を知るといった視点の評が目立ったけれども、むしろ自分は、現実的な選択肢がきっとあり得たはずなのに極右政権とイスラム政権の極端な2択を迫られる状況が他の国でも自然なシチュエーションとして提示されるところに非常に嫌な気分になった。
そこは日本も状況あんまり変わらんし。
 
それと、フランス人男性、一夫多妻制に懐柔され過ぎだろ!そして、その一夫多妻制、男にとって解釈が都合良すぎるだろ!
というところは声を大にして言っておきたい。
 
 
反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

 
 
2014年に出た本だけど、去年読んだので入れさせてもらいました。
大筋の主張を要約すると、カウンターカルチャーこそが資本主義のシステムと相性が良い、ということをこの本ではいろんな事例をもって説明しています。
 
具体的な例を挙げると、ある高校で制服を廃止することで個性を重視する教育を目指すことにしました。生徒は自由な格好で通学することになりますが、当然、ダサいと思われるのは嫌なので、めいめいが恰好をバカにされないようにクールなものを身に着けようとするし、いつも同じものだとそれはそれでバカにされるので新しい洋服を買ってその時期の流行に乗っかろうとします。
そうすると、流行に遅れてる生徒を後ろ指さすような風潮が生まれ、貧富の差も可視化されてしまうために、逆に校内が非常に抑圧的な状況になってしまいました。
と、こんな事例をもって消費社会とそれを助長する(と思われている)カウンターカルチャーをガンガン批判しています。
 
後半の代替医療、自分探しの旅のために珍しい国へ行く、といった行動と絡めてこれらの主張をしているところは面白く読めたけれど、これ、読み方によっては文化的なダーウィニズムともとれないこともないなーと思ったり。
つっこみながらの読書を楽しめる人向き。
 
 
 
 
料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ

料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ

 
 
福岡市と佐賀県唐津市の間に、糸島市という最近福岡市で人気の町があります。
ちょうどよい田舎といった感じで福岡市街地まで電車で1時間弱、女性に人気の雑貨屋さんが点在し(妻にたまに連れて行かされる) 、新鮮な魚や野菜の名産地でもあります。
この著者の方はその糸島市でハンター兼ジビエ料理人をやって生活されています。
もともと料理人をやっていて、食肉の現場をよく知りたいとのことからハンターの世界に足を踏み入れるというよくあるアレなのですが、この本が面白かったのは、この方、何度かイノシシ猟をやるんだけど、命を殺める感覚に耐え切れなくて途中でハンターやめてしまうところです。イノシシは中型犬くらいのサイズなんだけど、そのサイズくらいがしとめるのに一番抵抗があるサイズなんだとか。
狩猟はやったことはないけど、その感覚はなんとなく想像できる。
 
 

12/20 七尾旅人 @熊本 早川倉庫

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七尾旅人のワンマンは初めて見たんだけど、初老のご夫婦、自分と同世代くらいの30代の子供連れの家族、学生さんと客層がバラエティに富んでて面白かった。

 

まずはクリスマスソングの定番、ジングルベルからスタート。

その後、SF映画みたいにやたらとスケールがでかくなってる"星に願いを"でぶっ飛ばされた後、5曲目のストリッパーのお姉さん、クリスマスに爆弾テロを起こすテロリストを描くジハード・クリスマス、まるで音楽だけでプライベートライアンをやってるような兵士Aくんの歌など、クリスマスの定番ナンバーも織り交ぜつつここにいる僕らとの対比でただハッピーなだけじゃないクリスマス模様をも表現してみせる。

そこからめったにやらない曲らしい"探しものなら靴下に"(未発表曲?)。この曲かわいらしくて良かった。

 

そして、"HAPPY TALK"の中での「馬刺し、たてがみ、あまがみ、kiss me」の謎ご当地コール&レスポンスから「馬刺しの新鮮さが怖い。きっと店の裏で馬が殺されている。」と歌ってみせる感覚。正直その場では爆笑したけど、このいろんな視点を提示してみせるイマジネーションこそが七尾旅人の魅力なんだろうな。

アンコールはおやすみタイニーズとサーカスナイト。音出しの制約からか後半は巻き気味だったけど、満足のいくライブでした。

 

セットリスト

 1.ジングル・ベル

2.コードをひとつ覚えたら 

3.息をのんで

4.星に願いを 

5.ストリッパーのお姉さん 

6.きよしこの夜

7,シングルマザーのクリスマス

8.ジハード・クリスマス 

9.兵士Aくんの歌

10.戦場の即興 

11. Almost Blue 

12.アヴェ・マリア

13.探しものなら靴下に 

14. Happy Talk 

15. Rollin' Rollin'

16.ホワイト・クリスマス

17.赤鼻のトナカイ

18.誰も知らない 

19.きらきら星 

20.イエスの血は決して私を見捨てたことはない(ギャビン・ブライヤーズ) 

アンコール: 1.おやすみタイニーズ

アンコール 2.サーカスナイト

私的2015年ベストアルバム

個人的な今年のベストアルバムは以下の通り。

今年は広く浅くでしか掘り下げが出来てなくて、エリカバドゥのミックステープやらテームインパラ、フローティングポイントなど聴かなきゃなと思いつつ、かなり取りこぼしがありそう。

ただ、2015年にCIRCLEというフェスでペトロールズのライブとceroのワンマンライブを見られたのはちゃんとツボを押さえられていたのではないかと。

 

20.吉田一郎不可触世界/あぱんだ

ZAZEN BOYSのベーシスト、吉田一郎の初ソロ。和製チルウェイヴというか、Toro Y moi好きな人は気に入るかも。


吉田一郎不可触世界 - 暗渠

 

19.Not Wonk/Laughing Nerds And A Wallflower

4曲目の"GUESS WHAT I’M THINKING"が本当に痺れる……

"NEVER DYE IT BLONDE"って曲タイトルのsmith westernsからの引用がこのバンドのステートメントにも見えるし、アルバムタイトルも青春感があって良いね。


NOT WONK「Guess What I'm Thinking」2014.07.12

 

18.田我流とカイザーソゼ/田我流とカイザーソゼ

これ、普通のJpopリスナーにも広く聴かれてもいいと思う。


田我流とカイザーソゼ【MV】アレかも、、

 

17.Wilco/Star Wars

ガレージでサイケなWilcoの本作。何気にすっごい実験的なアルバムのような気がする。


WILCO / Star Wars / Magnetized

 

16.Tigran Hamasyan/Mockroot

entertain meという曲の痙攣したみたいなビートがたまらんです。


Tigran Hamasyan - Entertain Me

 

15.ペトロールズ/Renaissance

偶然にせよ今年ペトロールズのライブを見られたのは、運が良かったと言わざるを得ない。


ペトロールズ - FUEL @ 頂 -ITADAKI- 2015

 

14.Kitty,Daisy & Lewis/The third

カントリーやハワイアンを現代的に蘇らすKitty,Daisy & Lewisの3枚目(まんまだな)。アナログ映えする楽曲なので7インチも買った。


Kitty, Daisy & Lewis 'No Action' (OFFICIAL VIDEO)

 

13.eastern youth/ボトムオブザワールド

高校生の頃に初めて"夏の日の午後"を聴いた衝撃が20年弱の時を経て蘇った。

eastern youth「街の底」ミュージックビデオ

 

12.(((さらうんど)))/See you, Blue

今年のヘビーローテーション。今作は以前に増して垢抜けた気がする。


(((さらうんど))) / Siren Syrup (Audio Video)

 

11.RHYMESTER/Bitter,Sweet & beautiful

実力のあるプレイングマネージャーが優秀な中堅を上手く使った、中間管理職の理想の仕事ぶりにグッときた。


RHYMESTER - 人間交差点

 

10.Donnie Trumpet & The Social Experiment/Surf

The roots好きとしてはJAZZシーンの盛り上がりの煽りなのか洋邦問わず生演奏のヒップホップ、R&Bが少しずつ増えてきて嬉しい。


Donnie Trumpet & The Social Experiment - Sunday Candy

 

9.Deerhunter/Fading Frontier

deerhunterの今まで作った作品の集大成のようなアルバム。

今後の代表曲になりそうな"LIVING MY LIFE"や"SNAKESKIN"もいいけど、個人的には"BREAKER"を推す。


Deerhunter - Breaker

 

8.Destroyer/Poison Season

傑作"KAPPUT"の後にリリースされた本作。リリースから後追いで存在に気付いて購入。

日本盤はまだ出てないみたいだけど、前作の評判からすると日本の洋楽メディアでもうちょっとフォローしてくれても良かったのになとも思う。


Destroyer - Dream Lover

 

7.OMSB/Think Good

ceroがJAZZ THE NEW CHAPTER的な感性でやっているリズム解釈を同時発生的にヒップホップに落とし込んでいるのがOMSBだと勝手に思ってる。


OMSB "黒帯 (Black Belt Remix)"

 

6.Kamasi Washington/The Epic

ジャズ初心者のオレでも素直に入っていけるわかりやすさ。無限に広がる地平線とか、宇宙の果てを想像するのと同じような感動があった。


Kamasi Washington - 'The Rhythm Changes'

 

5.吉田ヨウヘイgroup/paradise lost, it begins

前作から演奏が異常に図太くなった気がする。

トランペットで参加しているKUROさんのダブポップバンド、TAMTAMに音楽的なフィードバックがかかることを勝手に期待しています。


吉田ヨウヘイgroup - ユー・エフ・オー

 

4.beirut/No No No

日本盤が先行で出てた割には洋楽メディアの扱いがすごく小さかった気がする。前作が破格の出来なだけで今作も良いよ!


Beirut - No No No (OFFICIAL VIDEO)

 

3.cero/Obscure Ride

詳しい人が既にいろんなことを語っているので、最早言うこともないけれど、このアルバムでceroが(意図的に?)やらなかったセックスについて歌うことをうまくかっさらっていったのが星野源っていう妄想。

星野源のアルバムも良かったけど買ったのは妻なので、という姑息な理由でそちらは除外。


cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 

2.Kendrick Lamer/To Pimp A butterfly

今年の音楽の一番美味しいところがつまってて文句なしの出来だった。


Kendrick Lamar - King Kunta

 

1.hiatus Kaiyote/Choose Your Weapon

"文化の全く違う二つの街がモザイク状に混在している街"が舞台の"都市と都市"という小説があるんだけど、もし、この小説に音楽をつけるとしたらこのアルバムの感じなのかな。

変幻自在にいろんな音楽を飛び越えるスタイルが個人的に刺さった。


Hiatus Kaiyote - Shaolin Monk Motherfunk

10年代前半のベストトラックを挙げてみた。(洋楽編)

音楽だいすきクラブというブログで2010年代前半のベストトラックを選ぶという企画があり、せっかくなので参加させてもらいます。

ルールは以下。

  • ひとり30曲。1曲1ポイント制。
  • 1人のアーティストから何曲選んでもOK。
  • ただし同じ曲の選出は不可。
  • ライブバージョン、別バージョンは不可。
  • ただしカバー曲、リミックスは許可。
  • リリース日は2010年1月1日から2014年12月31日まで。

てなわけで、自分のベストトラックはこんな感じ。

youtubeにリンクを貼っているので興味があればそちらもどうぞ。

1.Destroyer「Chinatown」 
2.John Legend & The Roots Feat. Black Thought 「Little Ghetto Boy (Ft. Black Thought)」
3.LCD Soundsystem「Dance Yrself Clean」
4.Janelle Monáe Feat. Big Boi「Tightrope」
5.King Krule「The Noose of Jah City」
6.Elvis Costello & The Roots「Walk Us Uptown」
7.Toro Y Moi「Low Shoulder」
8.Taylor McFerrin「Place In My Heart Featuring Ryat」

9.Robert Glasper Experiment「Let It Ride」
10.Erykah Badu「Gone Baby, Don't Be Long」
11.Cee Lo Green「Fuck You」 
12.Alt-J「Something good」  
13.The National「Graceless」
14.Atlas Sound「Mona Lisa」
15.Phantogram「Don't Move」
16.Kitty Daisy & Lewis「Messing With My Life」 
17.Flying Lotus Feat. Erykah Badu「See Thru To U」 
18.Daft Punk「Get lucky」 
19.Chet Faker「Gold」
20.Ariel Pink's Haunted Graffiti「Round And Round」
21.Cut Copy「Take Me Over」
22.Real Estate「It's Real」
23.Vampire Weekend     「Giving Up The Gun」
24.Joan As Police Woman    「Holy City」 
25.Metronomy     「Love Letters」
26.Autre Ne Veut     「Ego Free Sex Free」
27.Fucked Up     「Queen Of Hearts」
28.Spoon    「Trouble Comes Running」
29.Cloud Nothings  「Wasted Days」
30.The Beautiful Girls    「Rockers! (Downtown Upstyling)」

 

2010年から2014年までを振り返って、2010年あたりを境にソウルやファンク要素の強い音楽を聞く機会が増えたのと、flying lotus経由でジャズをかじりだしたことが自分の中で大きかった。

特にそのきっかけになったthe rootsというフィラデルフィアのヒップホップバンドと有名ミュージシャンとのコラボ仕事シリーズが現在4枚出ていてどれも素晴らしいので、もし、ソウルミュージックに興味あるけどきっかけが…という方は是非チェックしてみてほしいです。